外構の耐用年数はどのくらい?外構工事を行う目安を詳しく解説

外構工事を行うにはまず、耐用年数を知ることから始めましょう。

外構は、庭や門など住宅外観の印象を大きく変えるためほとんどの住宅で外構を整える方が多いです。

建物や車を雨風から守るための外構にするために、それなりに頑丈な造りになっています。

通常使用できる期間を定めた耐用年数を把握することは非常に大切です。

この記事では、外構の耐用年数を分かりやすく解説していきます。

外構工事の耐用年数とは?

そもそも耐用年数とは、破損や劣化などの耐久性だけでなく、機能や経済的な意味を含めた利用可能な年数のことです。

一定の期間が過ぎ、破損や劣化が生じた場合はメンテナンスや工事が必要になります。

外構の耐用年数には、大きく分けて「国税庁が定めた耐用年数」と「メーカーが定めた耐用年数」の2つです。

以下でそれぞれ詳しく解説します。

国税庁が定めた耐用年数

国税庁で耐用年数が定められている理由は、適正な時期に工事を行うためと、外構の償却資産に固定資産税を課すためです。

耐用年数は、以下の種類や素材によって異なります。

  • 塀・門扉
  • 駐車場
  • 花壇・園庭

塀・門扉

塀や門扉の耐用年数は以下の表のとおりです。

金属フェンス10年
木製フェンス10年
スチール製フェンス15年
コンクリート塀15年
生垣20年
レンガ25年
鉄筋コンクリート塀30年
石垣35年

塀や門などは、比較的頑丈に作られるためすぐに劣化するようなことはありません。

とはいえ、素材によって耐用年数は変わります。

たとえば金属フェンスや木製フェンスは中がスカスカで密度が低いです。

その点、鉄筋コンクリートや石垣は水分を通過することもなければ密度も高い作りになっています。

このことから、中身が詰まった素材であれば耐用年数もそれだけ長くなると言えるでしょう。

ただし、購入額はそれなりに高くなります。

購入時の支出を抑えるか、長持ちする素材にするかはよく考えてから選ぶようにしましょう。

駐車場

駐車場の耐用年数は以下の表のとおりです。

簡易舗装5年
アスファルト10年
木レンガ10年
コンクリート15年
レンガ15年
石畳15年

駐車場は適切な補修をしないと、すぐに劣化してしまう原因になります。

頑丈そうにみえる床面も、毎日のように車の出し入れがあれば摩擦によって痛みが出るものです。

この摩擦というものは床面を剥がすような働きをするため、一見きれいにみえる床面も剥がれてしまったりひび割れ、また陥没などが発生します。

意外と短寿命な駐車場を長く使えるよう、耐用年数の長いものを検討してみましょう。

花壇・園庭

花壇、園庭の耐用年数は以下のとおりです。

木製テラス8年
緑化設備10年
花壇10年
照明器具15年
金属製テラス15年
庭木20年
築庭20年

花壇や園庭の耐用年数は地面自体には決められておらず、あくまで設備やガーデニングで使用する範囲のものに対して指しています。

日光や雨による色あせや、風などの影響を受けやすいことから、耐用年数まで持たないことも考えられるでしょう。

また雪が多く降る、海が近いといった使用環境によってさらに耐用年数が短くなることも。

花壇や園庭は、日頃からの定期的なメンテナンスが必要です。

メンテナンスによっては、もっと長持ちさせることもできるでしょう。

メーカーが定めた耐用年数

国税庁が定めた耐用年数とは別に、メーカーが定めたものもあります。

これは、各メーカーが設定している耐用年数のことです。

メーカーではより長く安定して使用できるという判断から、国税庁が定めた法定耐用年数よりも長い期間を設定しているところが多くみられます。

もし、法定耐用年数とどちらを基準に考えたらいいか分からない場合は、メーカーの定めた耐用年数を選びましょう。

なぜなら、法定耐用年数は事業用となる外構工事の減価償却日の算出のために定められたものだからです。

外構の構造物を製造したメーカーは住居の安全性を重視しているため、メーカーが定めた耐用年数に従うのがいいでしょう。

減価償却について

減価償却とは、固定資産を取得した際にかかった費用を全額必要経費にせず、使用期間にわたって分割して経費計上することです。

法人税法または所得税法の規定に基づいた所得の計算上、損金や必要な経費に参入されます。

固定資産として含まれる外構は、事業で用いられる場合は減価償却ができます。

この場合、メーカーが定めた耐用年数ではなく法定耐用年数に従って減価償却されるため注意が必要なので覚えておきましょう。

よって、法定耐用年数に従い課税額が決定するというわけです。

償却資産の持ち主は毎年1月1日時点で所有する償却資産の内容を都税事務所に申告する必要があります。

申告する場合は、外構の分類をしっかり行うことで金額によっては少額の減価償却の対象となります。

外構工事の耐用年数は変わる

ここまで耐用年数を紹介しましたが、必ずしも設定された耐用年数が正しいというわけではありません。

外構工事の目安は、どんな環境に設置されているかによっても大きく変わります。

耐用年数に影響を及ぼす環境要因は以下のとおりです。

  • 紫外線
  • 衝撃

下記で詳しく解説します。

雨に当たった外構は劣化が進みやすいです。

例えば木製は雨を染み込ませ、金属は錆びやすいなど、耐性があまりありません。

多く雨にさらされた外構は、平均よりも耐用年数が短くなると想定されます。

また頑丈そうなセメントも長く雨に打たれれば、正しく施行されたものでも時間の経過とともに劣化症状が現れるでしょう。

強風は、思わぬタイミングで外構に影響を与える場合があります。

風による破損は、長年蓄積された劣化が原因になることもあるでしょう。

また海に近い地域では、風によって運ばれる塩分が外構をもろくさせることもあります。

塩風害といって、コンクリートや鉄部に塩害が発生することが多いため正しいメンテナンスが必要です。

雪が多く降る地域では特に注意が必要な環境災害。

重みのある積雪された雪が外構に降りかかれば、フェンスやカーポートが破損する被害も考えられます。

地域によっては、安全性を確かめるためにカーポートの確認申請が必要なところもあるようです。

紫外線

紫外線はどこの地域でも年間を通して影響を与える要因になっています。

紫外線による色褪せや材質の劣化を早めてしまうでしょう。

対策としてUVカットができる塗料の使用や、日陰を作るなどの工夫が効果的です。

衝撃

石畳や、鉄筋コンクリートを使用していたとしても、何か大きな衝撃が加わった場合破損する可能性があることを覚えておきましょう。

突然車がぶつかってくるなど、予期せぬ事故が起こると、定められた耐用年数よりも早くリフォームが必要になることも考えられます。

まとめ

外構工事には、国税庁が定めたものとメーカーが定めた耐用年数があることが分かりました。

耐用年数は種類や素材によって違うため、通常使用できる期間をしっかり把握しておくことが大切です。

環境に左右されやすい外構では、劣化スピードが早い素材や定期的なメンテナンスが必要な場合など、様々な注意点があります。

事業以外で利用する外構では、メーカーが定めた耐用年数に従うようにしましょう。

また、耐用年数はあくまで目安のようなものです。

前述したように環境によって劣化スピードが変わるものもあるため、耐用年数よりも短くリフォームが必要になる場合もあります。

日頃のメンテナンスや適切な施工を心がけ、耐用年数よりも長く利用できるようにしていきましょう。

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この記事の監修者

株式会社尚建 代表取締役 村下 尚志

京都を中心に土木工事から土地の有効活用まで幅広く、お客様の立場で考え、最適な工事のご提案をしている。 安全性と美観を兼ね備えた工事を行い、スピーディーにご要望に応じることをモットーとしています。

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