擁壁とブロックの違いについて解説!

擁壁とブロック塀は似ているようで異なるものです。

そこでここでは、擁壁とブロック塀の違いをさまざまな角度から紹介します。

擁壁とブロック塀それぞれの使用を検討している方や、どちらも同じものだと思っている方は是非ご覧ください。

擁壁とは?

まずは擁壁についてを解説していきます。

擁壁の定義

擁壁とは、土砂や地面が崩れないように支えるために作られた構造物のことです。

特に、地形が高低差を持つ場所や斜面などで用いられます。擁壁は、地面の崩壊を防ぎ、安定した土壌を維持するために重要な役割を果たします。

そのため、擁壁は通常、コンクリートや石材、鉄筋を使用して作られ、非常に強固な構造を持つことが求められます。

擁壁が使用される場面

擁壁は、特に傾斜地や斜面において使用されます。

たとえば、住宅地の開発や道路建設において、地面が急勾配の場合、土砂崩れや崩壊を防ぐために擁壁が必要です。

また、農地や公園の整備においても、土の流出を防ぐために擁壁が使用されることがあります。擁壁がない場合、土砂が崩れたり、土地が不安定になったりするため、地盤の安定性を保つためには不可欠な存在です。

擁壁の主な役割

擁壁の主な役割は、土砂や地面を支えることです。

斜面や土のうねりを安定させることにより、土地が崩れ落ちたり、土砂が流れ出したりするのを防ぎます。また、擁壁は災害時に土砂災害を防止するために重要な構造物でもあります。強固な擁壁は、長期的に土地を安定させるため、住宅や道路、その他の施設の安全を確保します。

ブロック塀とは?

続いてブロック塀についても解説していきましょう。

ブロック塀の定義

ブロック塀とは、主にコンクリートブロックを積み重ねて作られる塀のことです。

庭や敷地の境界を示したり、プライバシーを守るために設置されることが多いです。

ブロック塀は擁壁と比べて比較的簡単に施工でき、コストが安価であるため住宅地や商業施設など、さまざまな場所で一般的に使用されています。

ブロック塀が主に使われる場所

ブロック塀は主に住宅地や商業施設の敷地を囲むために使用されます。

例えば庭の周りや家の周りに設置することで、プライバシーを保護したり、ペットや子どもの安全を守る目的で用いられます。

また、道路や歩道と住宅地の境界を示すためにも使用されます。これにより、外部からの視線を遮るだけでなく敷地内での安全を確保することができます。

ブロック塀の役割

ブロック塀の主な役割は、境界の設定とプライバシーの保護です。

他人の視線を遮ることにより住人が外部からの干渉を受けずに生活できるようになります。

さらに防犯の観点でも、ブロック塀は外部からの侵入を防ぐために有効です。

防音効果を期待する場合もあり、都市部などでは騒音を軽減するためにブロック塀が利用されることがあります。

擁壁とブロック塀の違い

擁壁とブロック塀それぞれについて紹介しました。ここからはそれぞれの違いについて、詳しく解説していきましょう。

構造的な違い

擁壁とブロック塀は、構造的に大きく異なります。

擁壁は、主に土壌の崩壊を防ぐために作られた強固な構造物で、耐荷重性や耐久性が非常に高いです。

通常、コンクリートや鉄筋、石材などを使用して作られ、厚みがあり、強力な支えが求められます。一方、ブロック塀は比較的軽量で、主にプライバシー保護や境界を示す役割を果たします。コンクリートブロックを積み上げるだけの構造であり、擁壁ほどの耐荷重性は必要とされません。

用途の違い

擁壁とブロック塀の用途も大きく異なります。

擁壁は、主に地形の安定性を確保するために使用され、土砂崩れや地盤沈下を防ぐために重要です。特に、急斜面や高低差のある場所では欠かせない構造物です。

一方、ブロック塀は、住宅地や商業施設などで境界を示したり、プライバシーを守るために使われることが一般的です。さらに美観やセキュリティを重視する場所に設置されますが、地盤の安定性を保つための機能はありません。

法的規制の違い

擁壁とブロック塀にはそれぞれ異なる法的規制があります。

擁壁に関しては高さや設置場所に制限があり、許可申請が必要となる場合があります。特に、道路や公道に面した擁壁は、交通安全や災害対策を考慮した規定が設けられています。

ブロック塀の場合も、一定の高さ制限や安全基準が設けられていますが、擁壁ほど厳密な規制はありません。

例えばブロック塀は高さが2メートルを超えると、建築基準法に基づいた申請が必要になることがあります。

まとめ

擁壁とブロック塀は、それぞれ異なる目的や役割を持つ構造物です。

擁壁は地盤の安定性を保つために使用され、土砂崩れを防ぐための強固な構造が求められます。

一方、ブロック塀は境界の設定やプライバシーの保護に役立ち、比較的軽量で手軽に設置できる点が特徴です。 どちらを選ぶかは目的や設置場所に応じて決めることが重要です。

それぞれの特性を理解し、最適な選択をすることで、より安全で快適な生活空間を作ることができます。

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この記事の監修者

株式会社尚建 代表取締役 村下 尚志

京都を中心に土木工事から土地の有効活用まで幅広く、お客様の立場で考え、最適な工事のご提案をしている。 安全性と美観を兼ね備えた工事を行い、スピーディーにご要望に応じることをモットーとしています。

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