駐車場工事で砂利を利用するメリット・デメリットとは?地面の素材も紹介!

駐車場と一口に言っても、さまざまな種類があります。

地面の種類だけでも、砂利・コンクリート・アスファルトがあり、使用する砂利にもいくつかの種類があります。

今回は、砂利敷きの駐車場に着目して、砂利を利用するメリットとデメリットを中心に解説します。

駐車場の地面をどのタイプにするか迷っている方は、ぜひ、参考にしてください。

駐車場の地面の種類

駐車場工事をする際、地面の種類としてどの素材を用いるべきか迷うのではないでしょうか

。選択する素材によって、コストや施工期間、工事後のメンテナンスにかかる手間が大きく変わるからです。

ここでは、砂利・コンクリート・アスファルトの3つの素材を取り上げ、それぞれの特徴を紹介します。

素材選びの参考にしてください。

砂利

砂利の特徴は施工費用の安さです。

他にも、工期が短い点や防犯対策としても機能する点など複数のメリットがあります。

しかし、他の素材に比べてメンテナンスが大変という弱点があります。

雪かきや落ち葉拾いなどでは、他の素材よりも手間がかかるため注意が必要です。

砂利のメリット・デメリットについては、後ほど詳しく解説します。

コンクリート

コンクリートも人気の駐車場素材です。

人気の理由は耐久性の高さで、車両の重さに十分対応できるというメリットがあります。

雑草の生える心配がなく手入れがしやすいという点もメリットといえます。

しかし、施工費用が砂利よりも高くなる点や施工期間が長くなる点がデメリットです。

加えて、経年劣化するとひび割れてしまうという点もデメリットです。

撤去時の費用が掛かることも考慮しなければなりません。

アスファルト

アスファルトもよく使用される駐車場素材です。

コンクリートよりも初期コストを安くでき、施工も比較的容易なため低コストで施工を行いたい人に向いています。

工事が短期間で完了することや、部分的な補修をしやすいのもアスファルトのメリットです。

しかし、デザイン性に乏しいことやコンクリートよりも耐久性が弱い点に注意が必要です。

特に、アスファルトには気温が高くなると柔らかくなる性質があるため、高温地域での利用に注意が必要です。

砂利の種類と特徴

砂利の種類や1㎡あたりのコスト、特徴を紹介します。

砂利の種類コスト特徴
砕石約2,000円~大きな岩を人工的に砕いたもの 不揃いで角が立っている 圧力をかけるとズレにくくなる
錆砂利約2,000円~石材中の金属が酸化したもの 砕石と同じく人工的に作る 圧力をかけるとズレにくくなる
五色砂利約4,000円~複数の色の砂利を組み合わせたもの 丸みを帯びた玉砂利が多く、駐車場用途に不向き
瓦チップ約500円~最も低コスト 廃棄された瓦を砕いて作成 消臭効果や透水性が高い

他にも、さまざまな砂利が存在するため、コストや見た目を考慮して使用する砂利を選びましょう。

駐車場を砂利敷きにするメリット

駐車場にはコストを安くできること以外にもいくつかのメリットがあります。

ここでは、コスト、工期、防犯対策、滑りにくさの4つのメリットを紹介します。

低コストでできる

1つ目のメリットは、コストを大幅に抑えられる点です。

砂利敷きの施工費用は10万円からとなっています。費用の目安は以下のとおりです。

  • 草むしり:1㎡あたり約500円~
  • 整地:1㎡あたり約1,200円~
  • 転圧:1㎡あたり約1,300円~
  • 防草シートの敷設:1㎡あたり約500円~
  • 砂利まき:1㎡あたり約2,000円~

砂利敷きは整地と砕石の敷き込み、転圧などコンクリートなどに比べると施工が簡単で、業者に依頼しても少人数で作業できるため、コストを抑えることができます。

加えて、砂利を自分で購入したり、DIYで工事したりすれば、よりコストを抑えることができるでしょう。

コンクリートやアスファルトで駐車場を舗装する場合、土地の掘り下げや砕石による土台作りに加えて、ワイヤーメッシュの設置や左官仕上げなどの工程が必要な場合があるため、砂利敷きよりも費用がかさみがちです。

工期が短い

2つ目のメリットは、工期が短い点です。

コンクリートやアスファルトを使用すると、工程が複雑であることや完成後に乾燥期間が必要なことがあり、工事開始から利用可能になるまで一定の期間が必要です。

しかし、砂利敷きは工程がシンプルであるため工期が短くなります。

加えて、完成後の乾燥期間が不要であるため施工終了と同時に駐車場として利用することができます。

すぐに利用できる点は、急ぎで駐車場が必要な人や工期を短くしたい人にとって、大きなメリットとなるでしょう。

防犯対策になる

3つ目のメリットは、防犯対策になる点です。

駐車場に砂利を敷くと、人が足を踏み入れるたびにジャリジャリという音がなります。

もし、不審者が駐車場に侵入しようとしても、足音が周囲に聞こえやすくなるため周辺住民が駐車場の異変に気付きやすくなるため、車両に手を出しにくくなります。

また、ジャリジャリという音は、静かな夜や人気のない時間帯であれば、なおさら周囲に聞こえやすくなるため他の人の注意を引きやすくなり、犯罪の抑止力として機能するでしょう。

滑りにくい

4つ目のメリットは、雨の日でも滑りにくい点です。

滑りにくい理由は、砂利がコンクリートの平面に比べて凹凸に富んでいるため、雨水を早く排水できるからです。

雨水は、砂利のすきまに入り込み、表面にたまりにくくなります。

雨が上がり、駐車場の表面が濡れている日であっても、雨水が表面にたまらないため滑らずに車から乗り降りできます。

駐車場を砂利敷きにするデメリット

砂利には、コストを安くでき工期を短くできる点や防犯対策になるといったメリットがあります。

しかし、無視できないデメリットも存在しています。

ここでは、駐車場で砂利を用いることで発生する3つのデメリットについて解説します。

砂利が減ってしまう

1つ目のデメリットは、砂利が時間の経過とともに減少してしまう点です。

砂利が減る理由はいくつか考えられますが、その一つは車両の出し入れです。

車両が駐車場を出入りする際に、砂利がタイヤで跳ね上げられたり、車両の圧力で飛ばされたりしてしまうことが原因です。

一部の砂利は雨が降った際に雨水と一緒に排出されることもあるでしょう。

砂利の量が減ってしまうと、駐車場の景観が損なわれてしまうため整備が不十分という印象を与えてしまうかもしれません。

砂利の減少をなくすことは不可能であるため、定期的に砂利を補充する必要があります。

砂利を駐車場で利用する際は、砂利の減少や整備のコストも考慮しなければならないのです。

車両が傷みやすい

2つ目のデメリットは、車両が傷みやすい点です。

車両を移動させる際、跳ね飛ばされた砂利が車体に当たり、車体が傷ついてしまう可能性があります。また、跳ね飛ばした砂利がほかの利用者の車両に当たってしまい、トラブルに発展する恐れもあります。

そのため、コンクリートやアスファルトの駐車場に比べると、慎重な出し入れを行わなければなりません。

また、砂利敷きの駐車場は湿気がこもりやすいというデメリットもあります。

雨上がりに地面から湿気が上がってきてしまうからです。

そのため、マフラーや下回りが錆びる可能性もあります。

さらに、タイヤの溝に砂利が挟まることで走行中の異音や、タイヤの振動、タイヤゴムの損傷などの問題が発生する可能性があります。

雑草対策が必要

3つ目のデメリットは、雑草対策が必要な点です。

コンクリートやアスファルトなどによる舗装を行っていない限り、必ずといってよいほど雑草が生えてきます。

雑草対策として防草シートがよく用いられますが、これだけで雑草を完全に抑え込むことはできません。

そのため、定期的な除草作業が必要です。

強力な除草剤の仕様は、利用者の車両にダメージを与える恐れがあるため現実的ではありません。

砂利敷きの駐車場は、低コストで設置できますが、メンテナンスの手間がかかることを覚えておきましょう。

まとめ

今回は、駐車場の地面の種類、使用する砂利の種類と特徴、そして駐車場を砂利敷きにするメリット・デメリットについて解説してきました。

砂利敷きの駐車場には、低コスト・短工期で防犯対策にもなるといったメリットがある一方で、砂利が減ってしまう問題や車両に傷が付きやすくなる問題、雑草対策が必要となる問題など注意点があることもわかりました。

これから、駐車場を整備しようという方は、メリットとデメリットをよく考え、砂利を採用するかどうか決めたほうがよいでしょう。

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この記事の監修者

株式会社尚建 代表取締役 村下 尚志

京都を中心に土木工事から土地の有効活用まで幅広く、お客様の立場で考え、最適な工事のご提案をしている。 安全性と美観を兼ね備えた工事を行い、スピーディーにご要望に応じることをモットーとしています。